受験本番前のしんどい時期は子どもに「共感」する
受験本番まであともう少し。
試験の日が近づいてくると、子どもは不安や緊張からどうしてもイライラしてきます。
ママがそれをまともに受け取って応戦してしまうと、収拾がつかなくなってしまいます。
ここまで来たら、いろいろあっても、子どもと同じ土俵には乗らずに、ママはなんとかガマンしましょう。
一番がんばっているのは子どもです。
まさにここがふんばりどころ。
イライラしている子どもに一番の特効薬は、「共感」です。
子どもの気持ちに寄り添ってあげてください。
「共感」のコツ
「共感」の方法にはいくつかあります。ここでは4つ紹介します。
簡単にできることから始めて、慣れてきたら他の方法を使っていきましょう。
①あいづち
一番簡単なのは、「あいづち」を打つこと。
子どもが何やら文句やグチを言い出したら、
とあいづちを打ちます。
こうすると、子どもは「自分の言っていることが受け止めてもらえた」という気持ちになります。
くれぐれも、ここでママの考えや意見を言うのはやめましょう。
なんていう言葉はNG。
ママはお口にチャックをして、「共感」に徹してください。
(中学受験のNGワードをこちらにまとめていますのでご覧ください)
②くり返す
確かに、「あいづち」は子どもの言ったことを受け止めている姿勢を見せることができます。
でも、あいづちばかり続けていくと、子どもはだんだん物足りなく感じてきます。
ここで、次の共感の方法を使います。
それは、「子どもが言った言葉をくり返す」こと。
子どもが「つかれた」と言ったら、
と返します。
子どもが「あ~しんどい」と言ったら、
と返します。
ね。簡単でしょ。(^^)
もう少しトレーニングすると、「くり返す」こと以外の共感もできるようになります。
それが、次の「ママの言葉に変換する」です。
③ママの言葉に変換する
子どもの言ったことを「くり返す」のは、「あいづち」より効果があります。
でもね。
そればかり続けていると、これまた「オウム返し」のように聞こえてきて、相手はバカにされているように感じることがあります。
そうならないために、子どもの言ったことを「ママが別の言葉に変換」して返してあげます。
子どもに「なんでこんなに勉強しなきゃいけないの!」と言われたら、
と返します。
子どもに「受かりそうにないから第1志望の学校を変えたい」と言われたら、
と返します。
ただし、ここで注意することがあります。
普通、子どもにこんなことを言われたら、「いまさら別の学校なんてダメよ」と言いたくなっちゃいますよね。
それを言わないのがポイントなんです。
まずは、子どもに共感すること。
ママに言いたいことがあるなら、共感して子どもの気持ちを受け止めてから言いましょう。
(これが「子育て3ステップ会話法」の「ステップ2:ママの気持ちを伝える」になります)
そして、これよりさらに効果的な方法があります。
④心の奥にある子どもの気持ちをくむ
子どもが言っている言葉だけに反応するのではなく、心の中ではどう思っているのかを想像して、子どもの気持ちをくんであげます。
子どもが「合格できそうもないよ」と言ってきました。
これは、子どもが合格できるか「心配している」ことを表しています。
ですから、子どもの気持ちをくんで、
と返します。
子どもに「算数の問題が全然解けないよ!」と言われたら、
と返します。
ママが、子どもの「心の叫び」を代弁してあげるのです。
子どもから反抗されたり、イライラをぶつけられたりすると、ママはどうしても怒ってしまいがち。
でもそこは「ママはサポート役である」ということを思い出して、わが子のために共感を貫きましょう。
共感すれば子どもの心は落ち着き、だんだんとやる気がわいてくるハズです。
共感をトレーニングする講座
ここでは、4種類の共感の方法を紹介しました。
ただ、子どもに共感をするには、ママに心の余裕がないとできなかったり、共感することに慣れていなくて、どんな言葉を使ったらいいのかわからなかったりします。
そんなときのために、上手に共感ができるようになる「共感トレーニング」というプチ講座を開催しています。
共感には、「消極的な共感」が3つ、「積極的な共感」が3つ、計6種類の方法があります。
この6つの共感方法を知れば、あなたは「共感の達人」になれちゃいます。
「それ気になる!」という方は、こちらをご覧くださいね。