中学受験する?しない?
わが子の将来を見据えて、どのような学校へ進学させるかを考えたときに、中学受験を検討する家庭が増えています。
中学受験をするか、しないかを決めるには、中学受験のメリットとデメリットをよく知っておく必要があります。
また、中学受験をすると決めた場合は、いつから、どんなことを始めたらいいのでしょうか?
今回は、「中学受験のメリットとデメリット」「中学受験をするかどうかを決める時期」「受験すると決める前にしておきたい夫婦の話し合いのポイント」についてお話します。
中学受験のメリットとデメリット
中学受験をするかしないかを決める指針となるのは、中学受験のメリットとデメリットです。
良い点と悪い点を十分理解して判断しましょう。
【メリット】
●高校受験の必要がない
●ゆとりのある中高生活が送れる
●質やレベルの高い授業が受けられる
●独自の文化、教育方針がある
●効率の良い中高一貫カリキュラム
●大学合格実績が良い
●大学への推薦が豊富
●中学と高校の6年間環境が変わらない
●深い友人関係が築ける
●地域の公立中学校があれている場合は回避できる
【デメリット】
●中学受験に固有な内容を学ぶ必要がある
●高校受験がないため中だるみする
●学力差による落ちこぼれ
●6年間人脈が広がらない
●地元の友だちと疎遠になる
●受験に関する親のサポートが必要
●学習・生活環境になじめないと6年間苦痛を強いられる
●成績不振などで高校に上がれない場合がある
●通学に時間がかかる、体力も必要
●学費が高くお金がかかる
また、中学受験は、子どもにとってもメリットとデメリットがあります。
中学受験をしなくても伸びる子もいますので、そのような子の特徴も紹介します。
子どもにとってのメリットデメリット
【メリット】
●通う学校を選べる
●高校受験のあと3年後にすぐに大学受験になることがない
●大学附属校へ進学した場合は大学受験がない
●高校受験では英語の試験があるが中学受験は1教科分負担が少ない
●部活が中高通して行える
●授業内容が高度で進度が早いため、その分大学受験の準備ができる
●中学の部活と高校受験の両立に悩まない
●公立小学校では習わない学習内容を学ぶことができる
【デメリット】
●受験勉強のために約3年間学校と塾両方の勉強や宿題をこなす必要がある
●通学に時間がかかるため睡眠時間が短くなる
●週に何日も塾通いになるため、身体的、精神的に負担がかかる
●他の習いごととの両立が難しくなる
●小学校の学習範囲を大幅に超える知識を身につける必要がある
●地元の公立中学に通わないことで、地域とのつながりが希薄になる。
●公立中学校に比べて家庭環境や学習能力の差が少ないため多様性に触れる機会が少ない
中学受験をしなくても伸びる子の特徴
●好奇心旺盛な子
●決まりを守り、やるべきことをやる子
(提出物を期限内に出す、遅刻しない、しっかりノートをとるなど)
●勉強の方法が確立されている
●要領がいい
●主要教科以外に実技系科目もできる
●集中力がある
●勉強を楽しむための工夫がある
中学受験をするかどうかを決める時期
中学受験をする場合、一般には小学校4年生から6年生までの3年間、塾へ通うなどして受験勉強をする必要があります。
ただし、塾へ通う場合は、学期が2月から始まりますので、実際には3年生の2月から通うことになります。
このため、塾の選定や手続きに必要な期間を考慮すると、遅くても3年生の1月には中学受験をするかどうかを決めておくのがよいでしょう。
中学受験の準備開始時期についてより詳しくは、下記のページをご覧ください。
「【初めて中学受験する方】準備は3年生の1月から始めましょう」
また、実際に受験するのは子どもです。受験するかどうかは、本人の意志を尊重することも重要です。