何とかしなきゃと思うのは当然
子どもの成績が上がらない。でも、子どもはあまり勉強しない。
こんなとき、何かしなくちゃ、と思いますよね。
親として、何かしてあげたいと思うのは当然のことです。
そこで思い付くのは、たいていは、
●問題集をやらせる
●親が勉強を教える
などではないでしょうか。
でも、子どもは今もしんどいのに、これ以上何かするのはムリと感じていることが多いんです。
だから、言うことを聞かなかったり、反抗したりするんですね。
それしか、方法がないから。
子どもは、自分の気持ちや意志を伝えるのが苦手。
親には「やりたくない」とか「これ以上ムリ」とかって言葉にするのは難しいんです。
だから、無視したり、聞いてはいるけど実際にはやっていなかったり。
これが、親にとっては「言うことを聞かない」と受け止められてしまっているんですね。
子どもも自分の気持ちをはっきり言えればいいのだけど。
なんだかお互いに気持ちが一方通行で切ないですよね。
子どもの成績を上げたい、でも子どもは言うことを聞かない、でも親として何かしてあげたい。
そう思ったときにかける魔法の言葉があります。
何かしてあげたいママがかける魔法の言葉とは?
子どもにはプレッシャーをかけたくない。
でも、親として何かしてあげたい。
そんなときの魔法の言葉。
それは、
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「ママに何かできることある?」
\
です。
これなら、子どもからの反発はありません。
子どもが今何を望んでいるかを聞くんです。
ママに急に聞かれて答えられないようなら、
「考えておいてくれる?」
と時間の余裕を与えてあげましょう。
ちょっと、この言葉を言ったときのわが家のエピソードをお話しますね。
長男の返事:
「ん?なんにもないよ」
がーん。私にできることは何にもないんだーと思いました。
でも、「ボクのことを気にかけてくれているんだな」という気持ちは伝わっていたようです。
なぜなら、顔が笑顔だったから。
人に何か言われたり、やらされたりするのがキライな長男は、とっても頑固な性格。
むしろ、ウザイことをされるより、黙って見守っていてほしいと思っていたのでしょう。(^^;
次男の返事:
「えっとね、今度塾の先生との面談のときに、ボクに必要な勉強は何かを聞いてきて」
次男は、もっと成績を上げるためには、自分は何をしたらいいのか聞きたかったのですね。
ちょうど近々に先生と親の2者面談の日があったので、自分では聞けないことを私に頼んできたんです。
2人とも、全然違うタイプですよね~。(^^;
「ママに何かできることある?」
は、勉強を強要しない、問題集を押し付けることもない、子どもから反抗されることもない、
「親があなたを応援している」ことを伝えることができる魔法の言葉なんです。
メリットはもう1つ。
子どもが自分で言ったことは、やり遂げる確率が高いということ。
たとえば、
「○○の問題集がいいって先生が言ってたから買ってほしい」
と言われたら、それを買ってくれば、やってくれる可能性が高いということ。
親が勝手に買ってきて勧めるよりも、格段にやり遂げる率が高くなります。
すんばらしい魔法の言葉だと思いませんかー?
ちなみに、次男のその後。
面談で、先生から「難しい問題は解くのを一切やめて、基礎の問題だけ解かせてください」と言われた私。
早速、次男に伝えました。
すると、「そうなんだ」と次男。
最初はびっくりしていたようですが、忠実にそれを守っていました。
なんでも、先生がおっしゃるには、
「彼は難しい問題を解こうとすると、解けなくて授業中にイライラし始めます。
こうなると、その先一切授業に集中できなくなります。
基礎がないのに、難しい問題は解けません。
家で無理して難しい問題をやらないでください。
それは、塾で教えます。
家では一切難しい問題には手をつけず、基礎の問題だけやってください」と。
ちなみに、次男にはこう伝えました。
これを言われたときの次男のぱっと明るくなった笑顔。忘れられません。
解けない問題があると、机をバンバン叩くこともあった子。
無理しなくていいんだと思ったら、安心したのかもしれません。
懐かしいなぁ…。